2008年01月28日

仏果を得ず 読んだ



 三浦しをんの作品です。先日王様のブランチで取り上げられていました。『風が強く吹いている』は中学生にも人気だったし、こんどは古典芸能か、いいかもしれないなと軽い気持ちで手に取りました。

 いやあ、面白かったです。健太夫と言う若い太夫さんが主人公ですが、とにかく義太夫命で、悩みつつ、悶えつつ、芸を極めようとする姿勢がスポ根ものにも通じる(?)と思えます。あまりなじみのない古典芸能「文楽」の演目に詳しくなれるのもうれしいです。本の帯にこれを読んだら劇場へどうぞとありましたが、本当に文楽を見たくなりました。

 ただ、これを中学生に「読んで」と差し出すのはちょっと無理があるかもしれません。いまどきの中学生は驚きもしないかもしれないけど、健太夫の恋愛模様がちょっと・・・。大人仕様かなと。

 でも、小説として面白いし、文楽の演目にもふれることができると言うことで「当たり」の本でした。同じ作者の「あやつられ文楽鑑賞」も注文してしまいました・・・。


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Posted by hima at 07:04│Comments(0)
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