2007年01月14日

ヘルガの持参金

 「ヘルガの持参金―トロールの愛のものがたり」持参金がないため、結婚できないトロールの女の子、ヘルガが、自分の知恵と才覚で持参金を稼ぎ、トロールの王様に見初められて幸せになるお話。

 読み聞かせをすると、高学年にうける本。今回、ためしに低学年の子どもたちに読んでみた。高学年相手に読んでいると気づかないが、低学年の子どもたちにはことばが少し難しいようだ。ことばにひっかかって読みを止め、意味を質問したりする。

 お話の内容はおもしろいのだが、なぜヘルガが最初の恋人をふってしまうのか、王様と結婚するのかがよく分からないようだった。
 大人が読むと、本当に楽しいお話で、『欲の皮のつっぱった人間ども』や『不誠実な色男の恋人』や『親の七光りで結婚しようとする女の子』などキャラクターも揃っていて楽しいのだが…。

 ヘルガが「私の財産に目がくらむのではなく、私を私としてみてよ」と言うシーンはなかなかのものだと思う。

 小学校高学年から大人までにお勧めの本だ。


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Posted by hima at 10:42│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは。
>私の財産に目がくらむのではなく、私を私としてみてよ
こういうお話でしたっけ。ずいぶん前に読んだから忘れていました。
もう1回読み直してみますわ。おもしろそう。
Posted by nora-taka at 2007年01月14日 23:49
nora-takaさま、いつもコメントありがとうございます。
 この本、ちょっと古いので手に取らないでいたら、6年の女の子(今はもう、中3です)が薦めてくれました。お気に入りの本です。
Posted by hima at 2007年01月15日 14:04
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