2006年09月11日
幸福ロケット

ストーリーに無理がなく、すっと読めるが、いい読後感が残る本だった。11歳の香な子を主人公に、クラスメートのコーモリ (小森くん) 、町野ノドカ、と言った面々がいかにも今の子どもたちらしく (?) 生き生きと動いている。大人たちも、香な子の両親を始めとして、一生懸命生きているな、と感じさせて好感が持てる。今回、中学校の感想画指定図書(西日本)だったが、小学校高学年の女子にも人気の出そうな本だと思う。
いい人ばかりの登場人物(ベッコウメガネの女の子以外は)で、物足りないと思う子もいそうだが、昨今いじめや虐待を扱った暗い本が多い中、こういう明るい本もよいのではないかと思う。もちろん、この本でも「母の重病」というテーマが扱われているが、希望の持てる終わり方なのでいいかな、と思う。
Posted by hima at 06:57│Comments(0)
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