2007年01月15日

きみがしらないひみつの三人

 養護の先生のお勧めで、購入した本。かわいい挿絵のついた絵本なので、最初低学年の子どもたちがぽつぽつ借りていた。しかし、大人が読んでもなるほどと思える内容の絵本だった。高学年にも勧めようと思っていたら、じわじわと借り手が増え、返ってきてもすぐ借りられるようになった。
 
 あなたが生まれた日、三人の友だちがやってきます。それは[アタマ博士]と「ハートおばさん」と「いぶくろおじさん」です。と、始まる。

 アタマ博士は、一生懸命記録を取って、思い出そうとすれば教えてくれる。ハートおばさんは、心の中のいろんな気持ちを洗ったり、干したりして世話をしてくれ、大切にしまっておいてくれる。いぶくろおじさんは、食べ物をもう一度料理して、熱すぎないよう、冷たすぎないように管理してくれ、悪い食べ物が体に入らないよう守ってくれる。

 と言うのがなんだかとても楽しい。頭と心と胃袋がけんかしてしまうと、病気になると言うのもウチアタイ(心当たりがある)するな。

 本人が亡くなった後、アタマ博士が残された人たちに、思い出を伝えてくれると言うのが心にしみる。ハートおばさんは、愛情を育て、みんなの心に深く刻み込んでくれるのだ。

「わすれらないおくりもの」にも出てくるが、亡き人を思い出し、語ることで悲しみから立ち直るのが、一番よいことなのではなかろうか。しみじみと読めるいい本だった。


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Posted by hima at 09:00│Comments(6)
この記事へのコメント
この作者の「ボヨンボヨンだいおうのおはなし 」(同じ作家さんですよね?)を読んだことがあります。
あなたが生まれた日にやってくる・・・なんて、なんだか素敵ですね。
図書館で探してみよう♪
Posted by こもも at 2007年01月17日 09:04
こんにちわ!平素はてぃーだブログをご利用いただきありがとうございます。

ネットで自分の本棚が作れるブクログというサイトがあるのをご存知ですか?http://booklog.jp/
もしよろしければ活用してみてくださいね。
Posted by たひち@てぃーだスタッフ at 2007年01月17日 16:22
こももさま
 「ボヨンボヨンだいおうのおはなし 」は知りませんでした。早速調べてみますね。ありがとうございました。
こももさんのお家の近くの図書館に、この本があるといいな、と思います。
Posted by hima at 2007年01月20日 15:31
たひちさま、ありがとうございます。
早速検索してみます。
Posted by hima at 2007年01月20日 15:32
こんにちわ!
とっても良さそうな本ですね!
人間は、体と頭と心と、三つとも元気じゃないと辛いんだ、っていうことが説得力をもって伝わってきそう、と思いました。
実は、今、もうない、と思っていた今年の図書費が、またひょんなところから出てきたようで、(神さまからのご褒美??)買う本を探しているところです。
助かりました。ありがとうございました!!
Posted by Helenaヘレナ at 2007年01月23日 14:13
Helenaさま、図書費があるなんて、うらやましいです。
 この本は子どもだけではなく中学生にも薦めたい本なので、Helenaさんの学校の子どもさんたちにも気に入ってもらえたら、うれしいです。
Posted by hima at 2007年01月28日 14:47
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