つばめ 秋のつかい
秋が少しずつ近づいてきて、つばめが姿を見せ始めた。秋のおつかいの到着である。
処暑と言いながらも、暑くて暑くて、夏真っ盛りのような昼間なのに、夜になるとふっと涼しい風を感じるようになると、つばめが姿を見せる。ここまでどのくらいの距離を飛んできたのだろう。これからフィリピンやタイまで、飛んでいくのだろうか。
しばらくこの島で休んでいくのだろう。「つばめ返し」の言葉どおり、身を翻してツイツイと飛んでいる。時によると、危うく轢いてしまうのではないかというほど低く、自転車のすぐ前を飛ぶこともある。ああ、秋がくるんだなあと実感する瞬間だ。
つばめが減ってくると、やがて「鷹の渡り」、サシバが空高く飛んで、秋本番。寒さを感じる季節になる。常夏と言われるこの島だが、確実に季節はうつろい、やがて冬も訪れる。
関連記事