佐藤さん
気弱な主人公の、僕。僕は幽霊に憑かれている隣の席の「佐藤さん」が、怖い。なぜなら彼女の背後霊が見えるから。そして彼と彼女のふしぎな関係がはじまった。
『第44回講談社児童文学新人賞佳作』受賞、だそうです。高校生が書いたと言うことですが、とてもしっかり書かれていて、よい作品でした。いじめ、とか、児童虐待とか暗いテーマも扱ってはいるのですが、読後感はとてもさわやかでした。
ウチの学校では、まず教頭先生が読んで「いや、なかなかいいよ。今年の課題図書ウチナー〇〇よりいい」と、わざわざ言ってこられました。
「となりの〇〇〇・・・」よりいいかどうかは、ま、置いておくとして、YA作品としてはなかなかのものだと思いました。中学生たちも次々借りているようです。オススメです。